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品種図鑑 ハイブリッド Type I (THC 優位)

Gelato — Wedding Cake・Runtz の親系統となった現代ハイブリッド

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品種データシート

系統
ハイブリッド
化学型
Type I (THC 優位)
THC
17-25%
CBD
<0.3%
由来
米国カリフォルニア州サンフランシスコ (Cookies Fam / Sherbinski、2014 年)
親系統
Sunset Sherbet × Thin Mint GSC
主要テルペン
#caryophyllene#limonene#humulene
風味
甘いベリーバニラクリーミー
効果傾向
多幸感リラックス創造性鎮静

Gelato(ジェラート)は、その名のとおり イタリアのジェラートを思わせる甘くクリーミーな香り で、2010 年代後半の北米大麻シーンを定義した現代のハイブリッド品種。米国サンフランシスコの育種家集団 Cookies Fam / Sherbinski が 2014 年に Sunset Sherbet × Thin Mint GSC の交配から生み出した。

ひとことで言うと

「ジェラート」の名にふさわしい甘くクリーミーな香り を持つ、2010 年代後半の北米デザート系大麻ブームを定義した品種。Runtz(Gelato × Zkittlez)などの直接の子孫や、Bacio Gelato・Mochi(Mochi Gelato / Gelato #47、同じ親を持つ姉妹表現型)など、現代の人気品種の多くがこの Gelato 系統に連なる「現代ハイブリッドの中心系統」の 1 つ。

概要

Gelato は Girl Scout Cookies(GSC)系の血統を継ぐ「Cookies Fam ファミリー」 の中核品種として位置づけられる。2014 年に Mario Guzmán(Mr. Sherbinski) が育種し、サンフランシスコのディスペンサリー文化の中で広まった。

特徴:

  • 甘くクリーミー・ベリー混じりの香り(命名はアイスクリームの「ジェラート」に由来)
  • バランスの取れたハイブリッド(インディカ寄りとされることが多い)
  • 派生表現型(同じ親 Sunset Sherbet × Thin Mint GSC から選抜)が豊富: Gelato #33 / #41 / #42(Larry Bird)/ #45 / Mochi(#47)/ Bacio Gelato など
  • Gelato を直接の親に持つ現代品種: Runtz(Gelato × Zkittlez)など

形態と特徴

  • 樹高: 中(屋内 100-130 cm 程度)
  • 開花期: 8-9 週間
  • 収量: 中〜やや高
  • 見た目: 紫色がかった蕾、橙色のピスティル、密なトライコーム被覆
  • 栽培難度: 中(温度・湿度管理が必要)

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: 17-25%(品種データベースで報告される範囲、表現型により幅がある)
  • CBD: 0.3% 未満

主要テルペン

  • β-カリオフィレン(caryophyllene): スパイシー・木質
  • リモネン(limonene): 柑橘・甘さ
  • フムレン(humulene): ホップ様の土・木質

甘い + クリーミー + 軽い柑橘」という、現代のデザート系ハイブリッドの香りプロファイルを定義した組み合わせ。

効果プロファイル(報告されている傾向)

ハイブリッド品種として、以下の効果がユーザーレポートで頻繁に報告されている:

  • 多幸感・気分の明るさ(初期の覚醒感)
  • リラックス・身体的弛緩(後半の鎮静感)
  • 創造性・思考の流動性
  • 食欲刺激

医療文脈で観察研究レベルで取り上げられる症状:

  • ストレス・気分の落ち込み
  • 慢性疼痛(軽度の文脈)
  • 食欲不振

これらは品種固有の薬理ではなく、Δ9-THC の薬理作用とテルペン構成の組み合わせ に由来するとされる。大規模臨床試験での確立された治療効能はない

副作用(報告されているもの)

  • 口渇・眼の乾燥
  • 不安・パラノイア感(高用量・既往のある人で、高 THC 品種全般のリスク)
  • 心拍数の上昇感
  • 短期記憶への影響

文化的意義

Cookies Fam と Sherbinski

Berner(ラッパー・実業家)と Jai “Jigga” Chang(栽培家)を中心とする Cookies Fam Collective は、2010 年代の北米大麻シーンの育種・カルチャー両面で中心的役割を果たした集団。Girl Scout Cookies(GSC) は 2007 年頃に育種が始まり、2010 年に Cookies ブランドが立ち上がって以降に世界的な認知を獲得した、Cookies Fam の代表品種。

Mario Guzmán(Mr. Sherbinski) は Cookies Fam の主要育種家の 1 人で、Sunset Sherbet(Pink Panties × GSC)に続いて Gelato を育種。後に Sherbinskis ブランドを立ち上げ、現代の大麻カルチャーにおける「育種家のスター化」を象徴する人物の 1 人となった。

Gelato が定義した「デザート系」

Gelato の登場以前は、大麻品種の香り表現は 柑橘・松・燃料・土 が中心だった。Gelato は 「お菓子・デザート」を香りの表現として確立 し、後の Wedding Cake、Runtz、Mochi、Apple Fritter など、「食べ物の名前を冠したデザート系品種」 という現代の系譜を切り開いた。

派生・関連品種

Gelato の直接の子(交配で Gelato を片親に持つ)

  • Runtz(別記事参照): Gelato × Zkittlez

姉妹表現型(同じ親 Sunset Sherbet × Thin Mint GSC からの別個体選抜)

  • Bacio Gelato(Sunset Sherbet × Thin Mint GSC)
  • Mochi(別名 Mochi Gelato / Mochilato / Gelato #47、Sunset Sherbet × Thin Mint GSC)

Gelato の表現型番号

  • Gelato #33 / #41 / #42(Larry Bird)/ #45: それぞれの表現型を番号で区別

親系統

  • Sunset Sherbet(GSC × Pink Panties、Mr. Sherbinski 育種)
  • Thin Mint GSC(GSC の表現型の 1 つ)

関連系統(直接の子孫ではないが Cookies Fam / GSC 血統を共有)

  • Wedding Cake(別記事参照): Triangle Kush × Animal Mints。Animal Mints の親 Animal Cookies が Cookie Fam 由来 で、Gelato とは GSC/Cookies 系列の祖先を共有
  • Girl Scout Cookies(GSC)(別記事参照): Gelato の両親(Sunset Sherbet と Thin Mint GSC)の双方に血統を提供する、Cookies Fam の原点

Gelato ファミリー」または「Cookies ファミリー」と総称される系統群は、現代の北米市場で最大級の影響力を持ち続けている。

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令により規制 されている。Gelato は嗜好用合法地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では大麻取締法のもとで所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

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