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品種図鑑 — ハイブリッド — Type I (THC 優位)

Bruce Banner — 高THCの代名詞となったOG Kush系ハイブリッド

文責 ·

品種データシート

系統
ハイブリッド
化学型
Type I (THC 優位)
THC
21-28%
CBD
<1%
由来
米国(Dark Horse Genetics、Jason "OG Ironlung" Holck が育種)
親系統
OG Kush × Strawberry Diesel
主要テルペン
#myrcene#caryophyllene#limonene
風味
ディーゼル甘い柑橘アーシー
効果傾向
覚醒高揚感多幸感創造性リラックス

Bruce Banner(ブルース・バナー)は、OG Kush と Strawberry Diesel を掛け合わせ、米国の種子会社 Dark Horse Genetics(育種家 Jason “OG Ironlung” Holck)が生んだサティバ優勢のハイブリッドである。2013 年に表現型(フェノタイプ)「#3」が 28.35% という非常に高い THC 値を記録したことで知られ、一時は「高 THC の代名詞」として語られた。名前は、変身すると怪力ヒーロー(ハルク)になるアメコミの人物 ブルース・バナー にちなむ。

ひとことで言うと

「高 THC の代名詞」として知られる OG Kush 系ハイブリッド。ディーゼル様で甘い香りと、立ち上がりの速い高揚感が特徴。

概要

Bruce Banner は、2000 年代後半に米国で育成されたとされるハイブリッドで、OG Kush(オージー・クッシュ) と Strawberry Diesel(ストロベリー・ディーゼル) の交配を起源とする。育種は、米国の Dark Horse Genetics(育種家 Jason “OG Ironlung” Holck)によるものとされる。

この品種の名を世に知らしめたのは、THC 含有率の高さである:

  • 2013 年、表現型 「Bruce Banner #3」 が、米国の品評会で 28.35% の THC を記録したと報じられ、当時の「最高クラスの高 THC 品種」として注目を集めた
  • Bruce Banner には主に 3 つの表現型があるとされ、#3 がもっとも有名
  • 名前は「普段は穏やかだが、変身すると圧倒的なパワーを発揮する」というハルク(ブルース・バナー博士)のイメージと、その効きの強さを重ねたものとされる

なお、品種の THC 値は栽培環境・個体・測定によって幅があり、平均的には 21% 前後とされる一方、上記のように上位の表現型ではさらに高い値が報告されている。

形態と特徴

  • 系統バランス: ハイブリッド(サティバ優勢とされるが、資料により記述に幅がある)
  • 開花期: 屋内でおおむね 8〜10 週間
  • 見た目: 樹脂(トライコーム)を厚くまとい、オレンジ色の雌しべが映える密な蕾
  • 香り: ディーゼル(燃料)様を基調に、甘いトーンが重なる

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: 高〜非常に高い水準。平均でおおむね 21% 前後、上位表現型では 28% 超の報告もある
  • CBD: 1% 未満

化学型は Type I(THC 優位) に分類される。

主要テルペン

テルペンは、植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Bruce Banner で報告される主なものは次のとおり:

  • ミルセン(myrcene): 土っぽさ・ハーバルな基調(報告されている主要テルペン)
  • β-カリオフィレン(caryophyllene): 黒コショウ様のスパイシーさ
  • リモネン(limonene): 柑橘の爽やかさ

「ディーゼル × 甘い × 柑橘 × 土」という香りの印象は、これらのテルペン構成によるものとされる。テルペンと受容体の関係は別記事「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。

効果プロファイル(報告されている傾向)

サティバ優勢のハイブリッドとして、以下の効果傾向が報告されている:

  • 立ち上がりの速い高揚感(効きが速く強いと表現される)
  • 多幸感・気分の明るさ
  • 創造性・思考の流動性
  • その後の 身体のリラックス(高揚から落ち着きへ移行するとされる)

医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:

  • ストレス・気分の落ち込み
  • 疲労感
  • 痛み

これらは 高濃度の Δ9-THC と、ミルセン主体のテルペン構成 の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない。とくに THC 濃度が高い品種であるため、不慣れな場合の過量摂取に注意が必要とされる。

副作用(報告されているもの)

  • 口渇・眼の乾燥
  • 不安・パラノイア感(高 THC 品種で生じやすく、とくに多量摂取時)
  • めまい

派生・関連品種

  • 親系統: OG Kush と Strawberry Diesel。OG Kush 系の血を引く高 THC ハイブリッドの一つ
  • ディーゼル系の香りでは Sour Diesel、近年の高 THC 大型ハイブリッドでは Gorilla Glue #4 と並んで語られることが多い
  • OG/ディーゼル系統の源流の一つ Chemdawg とも系譜的に関係する

文化的意義

  • 「高 THC 品種」競争の象徴として、2010 年代前半の品評会で注目を集めた品種である
  • アメコミの人物を冠した命名は、品種のブランディング(キャラクター性で記憶される名前づけ)の代表例としてしばしば言及される
  • 高 THC をうたう現代品種の流れのなかで、その先駆けの一つとして位置づけられる

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令により規制 されている。Bruce Banner は嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では大麻取締法のもとで所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

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