品種図鑑 — ハイブリッド — Type I (THC 優位)
Bubblegum — 風船ガムの香りで三度カップを獲った古典
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品種図鑑 — ハイブリッド — Type I (THC 優位)
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品種データシート
Bubblegum(バブルガム。Bubble Gum とも)は、名前のとおり 風船ガムを思わせる甘い香りで知られる古典的な品種である。1980 年代の米インディアナ州に始まり、1993 年にオランダへ渡って安定化された。1994・1995・1999 年のハイ・タイムズ・カンナビス・カップを制した実績を持ちながら、正確な系譜は今も分かっていないという、少し変わった来歴の一株だ。
「甘い香り」で三度カップを獲った、系譜不明の名株。フレーバー志向の品種づくりの、ひとつの原点。
物語は 1980 年代のインディアナ州で、ある栽培家が育てていた株から始まる。この株は、その正確な交配元が記録されていない。今日に至るまで、Bubblegum の系譜は謎のままである。
転機は 1993 年。このインディアナの栽培家が、3 つの異なる雌のフェノタイプを、オランダの育種家たちに託した。受け取ったのは、T.H. Seeds の Adam、そして Cerebral Seeds の Simon と Tony である。Simon はのちに Serious Seeds を、Tony は Sagarmatha Seeds を興した。
興味深いのは、同じ Bubblegum から出発しながら、育った方向が分かれたことだ。T.H. Seeds の Adam は自分の系統を 「ややインディカ寄り」 と説明し、Cerebral Seeds の Simon は自分のものを 「ややサティバ寄り」 と表現した。つまり「Bubblegum」という名前の下には、複数の異なる株が存在してきた。
1990 年代、オランダの育種家たちはこの株の可能性を見抜き、遺伝子の安定化に取り組んだ。香り・効き・生育の一貫性を確保する作業を経て、Bubblegum は カンナビス・カップを三度制する銘柄になった。
化学型は Type I(THC 優位) に分類される。現代の高 THC 品種と比べると穏やかな部類にあたる。
テルペンは、植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Bubblegum で報告される主なものは次のとおり:
「風船ガム」を思わせる甘い香りは、これらのテルペン構成に加え、品種特有の香気成分の組み合わせによるものとされる。なお、こうしたラベルと実際の成分・作用の関係には限界があることは「「インディカ=眠い」は本当か」で扱っている。
バランス型〜ややインディカ寄りの品種として、以下の効果傾向が報告されている:
医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:
これらは Δ9-THC の薬理作用と、ミルセン主体のテルペン構成 の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない。
日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令(現・大麻草の栽培の規制に関する法律、麻薬及び向精神薬取締法)により規制 されている。Bubblegum は嗜好用・医療用が合法な地域で流通してきた品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。
出典 — Sources
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コラム · 論点整理
インディカは鎮静的でサティバは覚醒的——広く信じられたこの二分法を、遺伝学の研究は支持していない。ラベルとゲノムの相関は弱く、同じ名前でも別物のことがある。では品種名には何の意味があるのか。査読論文からたどる。
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