品種図鑑 — CBD 優位 — Type III (CBD 優位)
シャーロッツ・ウェブ — 医療大麻運動を象徴する CBD 優位品種
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品種データシート
Charlotte’s Web(シャーロッツ・ウェブ)は、精神作用(ハイ)を起こさず、CBD の働きを医療文脈で活用する ことを目的に育種された、現代の医療大麻運動を象徴する品種。難治性てんかんを患っていた少女 シャーロット・フィギ の名前から命名され、彼女の発作減少を扱った CNN ドキュメンタリーで世界的に知られるようになった。
米国の 医療大麻運動の象徴的存在 となった品種。難治てんかんの少女に向けて育種された経緯から「医療目的で最も語られる大麻品種」の 1 つとして知られる。
Charlotte’s Web は、それまでの大麻品種改良の主流(THC 高含有を狙う方向性)を 逆転 させた品種である。CBD 優位・THC 極小 という化学組成を意図して育種された最初期の代表例で、後の Epidiolex(2018 年 FDA 承認の CBD 単一製剤、別記事「CBD とは」参照)など医薬品開発の流れを文化的に先導した。
精神作用(ハイになる作用)を ほぼ持たない ため、以下の特徴を持つ:
THC 高含有品種に比べて トライコーム被覆が薄め で、視覚的には他の代表品種と比べると地味な見た目である。これは樹脂腺の量が少ないことと相関する。
Charlotte’s Web は 精神作用(ハイ)をほぼ持たない ため、他の高 THC 品種とは効果プロファイルが大きく異なる:
医療文脈で本格的に取り上げられる症状:
WHO の 2018 年評価レポートで CBD は乱用ポテンシャル・依存性が低い と結論されており、Charlotte’s Web のような CBD 優位品種は嗜好用大麻と異なる扱いを受けることが多い。
Charlotte’s Web は 2013 年の CNN ドキュメンタリー “Weed”(Sanjay Gupta 取材)で取り上げられたことで世界的に知られた。難治性てんかんで日に数百回の発作を起こしていたシャーロット・フィギ(当時 5 歳)が、Charlotte’s Web の使用後に発作頻度が大幅に減少した経緯が報告された。
この報道は:
シャーロット・フィギは 2020 年に他の疾患で他界したが、Charlotte’s Web の名前は CBD 医療応用の象徴 として残されている。
育種者の Stanley Brothers(コロラド州 6 兄弟の家族企業)は、Charlotte’s Web をきっかけに Charlotte’s Web Holdings として上場企業になり、CBD 製品(オイル・サプリメント・化粧品)を北米で大規模流通させた。米国 Farm Bill(2018 年)による産業ヘンプ規制緩和とともに、CBD 産業の主要プレイヤーの一つとなった。
日本では Charlotte’s Web 系列の CBD オイルを含む製品が、2024 年 12 月 12 日施行の改正法のもとで定められた製品形状別の Δ9-THC 残留限度値(油脂・粉末 10 ppm、水溶液 0.10 ppm、その他 1 ppm)を満たす条件で輸入・流通している(2026 年 5 月時点)。かつての「茎・種子由来に限定」という部位基準は撤廃 され、残留 THC が限度値以下であれば流通が認められる。CBN は 2026 年 6 月 1 日から指定薬物 に指定されるため、CBN 含有製品は同日以降流通不可。詳しくは別記事「CBD とは」「指定薬物制度と HHC など類似成分」を参照。
本記事は文化的・植物学的・医療文脈の解説を目的としており、特定の使用や製品購入を推奨するものではない。医療上の判断は必ず医師等の専門家に相談する必要がある。
出典 — Sources
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