品種図鑑 — サティバ — Type I (THC 優位)
Durban Poison — 南アフリカ原産の純粋サティバ・ランドレース
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品種図鑑 — サティバ — Type I (THC 優位)
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品種データシート
Durban Poison(ダーバン・ポイズン)は、南アフリカ・ダーバン港周辺 で何世紀も自生してきた、純粋なサティバ系在来品種。1970 年代に米国・欧州の育種家が持ち帰り、現代の多くのサティバ品種の 遺伝的なご先祖 となっている。甘草(かんぞう)や八角を思わせる独特の香りで知られる。
南アフリカ生まれの古典サティバで、朝・日中向けの覚醒感 で語られる定番品種。現代多くの人気サティバ品種の親系統でもある、品種改良史で重要な一本。
Durban Poison は 「現代サティバ育種の起点」 とされる重要なランドレース。アフリカ南東岸の 赤道に近い熱帯気候 に適応した形質を持ち、Hindu Kush(別記事参照)が現代インディカの祖であるなら、Durban Poison は現代サティバの祖 と並べて語られる。
特徴:
葉は サティバ典型の細長葉(narrow-leaf)で、葉の縁の鋸歯が長い。古典的なサティバ植物体の代表例として植物学で頻繁に参照される。
THCV(テトラヒドロカンナビバリン)を比較的多く含むことが Durban Poison の特徴の一つで、近年の研究で代謝・食欲調節への作用が議論されている。
「甘草・アニス・松」という、他のサティバとも違う独特の香りプロファイル。一度嗅いだら忘れない印象。
純粋サティバ・ランドレースとして、以下の効果が頻繁に報告されている:
医療文脈で取り上げられる症状:
Durban Poison は現代育種で 「サティバ表現の標準株」 として活用されてきた。代表的な交配品種:
Hindu Kush と並ぶ 「ランドレース 2 大親株」 として、現代北米市場の主要系譜の遺伝的背骨を提供している。
南アフリカでは 古代から大麻草 (現地語で “dagga”) が儀礼・実用に使われてきた歴史があり、Durban Poison は アフリカ大麻文化の象徴 としての側面も持つ。1970 年代の品種ハンター Ed Rosenthal による種子持ち帰りエピソードは、ヒッピー・トレイル時代の大麻文化交流 を象徴する出来事として大麻史の文脈で頻繁に語られる。
日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令により規制 されている。Durban Poison は嗜好用合法地域や原産地で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的・歴史的な解説を目的としている。日本では大麻取締法のもとで所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。
出典 — Sources
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