品種図鑑 — インディカ — Type I (THC 優位)
Master Kush — 名前を二度変えたアムステルダムの定番インディカ
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品種図鑑 — インディカ — Type I (THC 優位)
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品種データシート
Master Kush(マスター・クッシュ)は、ヒンドゥークシュ山脈の東西から集めたランドレースを、アムステルダムの育種家が掛け合わせて生まれた インディカ優勢の定番株である。土と白檀、そしてハシシを思わせる香りで知られ、1990 年代のアムステルダムのコーヒーショップを通じて世界に広まった。
名前は当初 High Rise(ハイライズ)だった。育種が行われた高層ビルにちなむとされ、後に Master Kush へ改められている。
ヒンドゥークシュの東西を一株にまとめた、アムステルダム産のクッシュの基準点。派手さより、香りの濃さと身体に来る重さで長く支持されてきた。
Master Kush を作出したのは、オランダの White Label Seed Company(Sensi Seeds の系列ブランド)である。育種家の説明によれば、ヒンドゥークシュ山脈に由来する 2 つのランドレース——インド側と アフガニスタン側、山脈をはさんで反対側から来た系統——を掛け合わせたものだという。
**系譜には二つの説がある。**育種元は上記のとおり「クッシュ系ランドレース同士の交配」と説明しているが、品種データベースや小売の解説では Hindu Kush × Skunk #1 と記載されることも多い。どちらが正確かは決着していない。品種の来歴が売り手の語りと使い手の語りの両方で伝わってきた、この分野ではありふれた状況である(ランドレースそのものについては「ランドレースとは何か」を参照)。
受賞歴についても情報源によって記述が異なる。育種元の商品説明が明示しているのは 2004 年のハイライフ・カンナビス・カップ(オランダ・ユトレヒト) での受賞である。一方で品種データベースの類は 1992 年・1993 年のハイタイムズ・カンナビス・カップや 1994 年のハイドロ部門 1 位を挙げるが、これらは一次資料での確認が取れていない。
化学型は Type I(THC 優位) に分類される。数値は市販の検査結果や品種データベースの集計に基づくもので、標準化された測定ではない点に注意が必要だ。
テルペンは植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Master Kush で報告される主なものは次のとおり:
「土 × ハシシ × ほのかな柑橘」という香りの印象は、この構成によるものとされる。テルペンと受容体の関係は「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。
インディカ優勢の品種として、以下の傾向が報告されている:
医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:
これらは Δ9-THC の薬理作用と、テルペン構成の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない。
日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令(現・大麻草の栽培の規制に関する法律、麻薬及び向精神薬取締法)により規制 されている。Master Kush は嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。
出典 — Sources
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現代の何百というハイブリッドをさかのぼると、世界各地の"原種"=ランドレースにたどり着く。特定の土地で長い時間をかけて根づいた在来種だ。赤道のサティバと山岳のインディカという二つの適応を軸に、その意味・系譜・いま進む希少化までを俯瞰する。
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