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品種図鑑 サティバ Type I (THC 優位)

Purple Haze — ジミヘンで知られる、紫にけむるクラシック・サティバ

· 更新

品種データシート

系統
サティバ
化学型
Type I (THC 優位)
THC
16-20%
CBD
<1%
由来
米国(Purple Thai × Haze。1960年代の対抗文化とともに名を広めた)
親系統
Purple Thai × Haze
主要テルペン
#myrcene#pinene#caryophyllene
風味
ベリー土・アース甘いスパイス
効果傾向
覚醒多幸感創造性夢見心地

Purple Haze(パープル・ヘイズ)は、Purple ThaiHaze を親に持つ、サティバ優勢のクラシックである。名前は、1967 年の ジミ・ヘンドリックスの楽曲「Purple Haze」で世界的に知られるようになった。紫の発色と、ベリーや土を思わせる甘い香り、そして覚醒的で夢見心地のような高揚感で、いまも語り継がれる 文化的アイコンだ。

ひとことで言うと

ジミヘンの楽曲で名を刻んだ、紫にけむるクラシック・サティバ。Haze 由来の鮮烈で夢見心地のような高揚と、ベリー系の甘い香りが個性。

概要

Purple Haze は、Purple ThaiHaze という、いずれもランドレース由来の系統を掛け合わせた サティバ優勢(おおむね 70%)のハイブリッドとされる。親の Haze はそれ自体が、コロンビア・メキシコ・タイ・インドといった各地のランドレースを束ねた古典的サティバであり、Purple Thai はタイのランドレースの血と、目を引く 紫の発色をもたらしている。親系統の背景は別記事「ランドレースとは何か」も参照。

名前が世界的に知られたのは、1967 年のジミ・ヘンドリックスの楽曲を通じてだった。ただし、楽曲がこの品種そのものを歌ったわけではない。品種としての Purple Haze は、その後、Haze 系の遺伝子を紫の発色や構造とともに洗練させる育種のなかで確立された、と整理するのが正確だ。名と実物は、時代を超えて結びついた。

形態と特徴

  • 系統バランス: サティバ優勢のハイブリッド(おおむね 70:30)
  • 見た目: 条件によって 紫がかる表現が出るのが名の由来。オレンジの雌しべと樹脂が映える
  • 香り: ベリー × 土・アース × 甘み × スパイス
  • 栽培: サティバらしく背が高く、開花はやや長め

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: おおむね 16〜20% 程度(栽培・個体により幅がある)
  • CBD: 1% 未満

化学型は Type I(THC 優位) に分類される。

主要テルペン

テルペンは、植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Purple Haze で報告される主なものは次のとおり:

  • ミルセン(myrcene): 土っぽさとベリー系の甘い含み
  • ピネン(pinene): 松のような清涼感
  • β-カリオフィレン(caryophyllene): 黒コショウ様のスパイシー

「ベリー × 土 × 甘み」という香りの印象は、これらのテルペン構成によるものとされる。テルペンと受容体の関係は別記事「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。

効果プロファイル(報告されている傾向)

サティバ優勢のハイブリッドとして、以下の効果傾向が報告されている:

  • 速く立ち上がる覚醒感・高揚感
  • 多幸感・夢見心地(サイケデリック寄りと語られることもある)
  • 創造性・社交性の高まり
  • 日中・活動的な時間に向くとされる

医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:

  • 気分の落ち込み・ストレス
  • 倦怠感
  • 食欲の低下

これらは Δ9-THC の薬理作用と、テルペン構成 の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない

副作用(報告されているもの)

  • 口渇・眼の乾燥
  • 不安・パラノイア感(Haze の血を引く強いサティバで生じやすく、とくに多量摂取時)
  • 動悸・落ち着かなさ

派生・関連品種

  • 親系統: Purple ThaiHaze。Haze 系では Super Silver Haze などが同じ系譜圏にある
  • タイのランドレースの血を引く点では Chocolate Thai と、紫の発色では Granddaddy Purple と語られることが多い
  • 「紫のサティバ」の代表格として、後年の多くのパープル系・Haze 系品種の背景に登場する

文化的意義

  • 音楽と結びついた品種:ジミ・ヘンドリックスの 1967 年の楽曲を通じて、大麻品種のなかでも突出して名が知られる存在になった
  • 対抗文化の象徴:1960 年代のカウンターカルチャーとともに記憶され、時代のアイコンとして語られる
  • 紫の発色:名前どおりの見た目の個性で、視覚的にも記憶に残る

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令(現・大麻草の栽培の規制に関する法律、麻薬及び向精神薬取締法)により規制 されている。Purple Haze は嗜好用・医療用が合法な地域で流通してきた品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

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