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品種図鑑 サティバ Type I (THC 優位)

Strawberry Cough — 苺の香りで知られるヘイズ系サティバ

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品種データシート

系統
サティバ
化学型
Type I (THC 優位)
THC
15-20%
CBD
<1%
由来
米国(Kyle Kushman が普及・安定化させたとされる。由来には諸説)
親系統
Strawberry Fields × Haze
主要テルペン
#myrcene#caryophyllene#pinene
風味
ストロベリー甘いコショウ
効果傾向
覚醒高揚感多幸感集中

Strawberry Cough(ストロベリー・コフ)は、むいたばかりの苺(ストロベリー) を思わせる甘い香りで知られる、ヘイズ系のサティバである。栽培家 Kyle Kushman(カイル・カッシュマン)が 1990 年代後半〜2000 年代前半に 普及・安定化させたことで広く知られるようになった(ただし最初の由来には諸説ある)。頭が冴える軽快な高揚感と、その印象的な香りで根強い人気を持つ。名前は「苺の香り」と、吸うと「むせる(cough)」ことに由来するとされる。

ひとことで言うと

苺の香りで知られる、頭が冴える軽快なサティバ。社交や創作の場面で語られることが多い、フレーバー系サティバの代表格。

概要

Strawberry Cough は、Strawberry FieldsHaze の交配に由来するとされる(クローン由来で、起源には諸説がある)。栽培家 Kyle Kushman が、ある無名のグロワーから受け取ったクローンの 強烈な苺の香りに着目し、選抜・普及させたという逸話で知られる(後述)。

サティバ優勢で、ヘイズ系らしい覚醒的で軽快な効きと、苺を中心とした甘い香りを併せ持つ。香りの個性が際立つことから、「フレーバー(風味)で選ぶサティバ」の先駆けの一つとして語られる。

起源にまつわる逸話

Strawberry Cough がどのように見出されたかについては、Kyle Kushman 自身の回想として、次のような逸話が広く語られている。

1990 年代、Kushman は知人に頼まれ、自分の愛読者(ファン)だという人物を訪ねて コネチカット州のある家を訪れた。案内されたのは 地下室(ベースメント) の、お世辞にも上等とは言えない 素人然とした栽培設備で、株の多くは元気がなかったという。栽培のコツをいくつか助言して帰ろうとした Kushman を、その 無名のグロワーが戸口で呼び止め、**紙袋に入った小さなクローン(挿し穂)**を手渡した。

後日、自宅のキッチンにかすかに漂う 苺の香りの出どころを探した Kushman が、カウンターの紙袋を開けると——それが、のちに Strawberry Cough と呼ばれることになる株だった、とされる。冴えない地下室の片隅にあった目立たない一株が、その 並外れた香りゆえに見出された、という筋立てである。

Kushman はこのクローンを各地の仲間に配って広め、Strawberry Cough は 約 20 年にわたりクローンでのみ受け継がれる品種となった。なお Kushman 自身は「自分が作ったのではなく、有名にしただけ(I just made her popular)」と述べており、本当の作出者(無名のグロワー)の素性は明らかになっていない。あくまで本人の回想に基づく逸話であり、細部には異説もある。

形態と特徴

  • 系統バランス: サティバ優勢(ヘイズ系)
  • 見た目: 明るい緑の房に、しばしばピンク〜赤みがかった雌しべが混じり、樹脂(トライコーム)をまとう
  • 香り: 新鮮な苺の甘さを前面に、土っぽさ・かすかなスカンク・コショウの含み
  • 栽培: クローン由来で広まった経緯があり、香りの再現性が珍重される

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: おおむね 15〜20% 程度(栽培・個体により幅がある)
  • CBD: 1% 未満

化学型は Type I(THC 優位) に分類される。

主要テルペン

テルペンは、植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Strawberry Cough で報告される主なものは次のとおり:

  • ミルセン(myrcene): 土っぽさ・ハーバル・果実感の基調
  • β-カリオフィレン(caryophyllene): 黒コショウ様のスパイシー
  • ピネン(pinene): 松様の清涼感

苺 × 甘み × 土 × コショウ」という香りの印象は、これらのテルペン構成によるものとされる。テルペンと受容体の関係は別記事「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。

効果プロファイル(報告されている傾向)

ヘイズ系サティバとして、以下の効果傾向が報告されている:

  • 覚醒・頭の高揚感(クリアで軽快と表現される)
  • 多幸感・気分の明るさ(「くすっと笑える」と表現されることも)
  • 集中・生産性(創作・社交の場面で語られる)
  • 社交性

医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:

  • ストレス・気分の落ち込み
  • 疲労感

これらは Δ9-THC の薬理作用と、ミルセン主体のテルペン構成 の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない

副作用(報告されているもの)

  • 口渇・眼の乾燥
  • 不安・パラノイア感(覚醒系サティバ全般のリスク、とくに多量摂取時)
  • めまい

派生・関連品種

  • 親系統とされる Haze を通じて、Super Silver HazeAmnesia HazeSuper Lemon HazeJack Herer などヘイズ系の品種と系譜的につながる
  • Strawberry Cough 自身も、苺・果実系の香りを狙った多くの交配品種の素材として用いられている

文化的意義

  • フレーバー(風味)で選ぶサティバの代表格として、2000〜2010 年代の品種人気を象徴する
  • 2013 年の High Times カンナビス・カップで最優秀花(Best Flower)を受賞したと報じられている
  • 映画・ポップカルチャーの中でも言及され、「苺の香りの大麻」という分かりやすいイメージで記憶されている

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令により規制 されている。Strawberry Cough は嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では大麻取締法のもとで所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

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