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品種図鑑 サティバ Type I (THC 優位)

Tangie — タンジェリンの香りで2010年代を象徴した柑橘サティバ

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品種データシート

系統
サティバ
化学型
Type I (THC 優位)
THC
19-22%
CBD
<1%
由来
米国カリフォルニア(Crockett Family Farms が育種、後に DNA Genetics が国際流通)
親系統
California Orange (Cali-O) × Skunk
主要テルペン
#limonene#myrcene#caryophyllene
風味
タンジェリンオレンジ甘い花のような
効果傾向
覚醒高揚感多幸感創造性

Tangie(タンジー)は、カリフォルニア・オレンジ(Cali-O)Skunk #1 を掛け合わせて生まれた、サティバ優勢の柑橘系ハイブリッドである。Crockett Family Farms(米カリフォルニア)が育種し、後に DNA Genetics との提携を通じて世界の種子市場・品評会へ広まった。むいたばかりのタンジェリン(みかんの一種) を思わせる鮮烈な香りで知られ、2010 年代の 「シトラス(柑橘)系の復権」を象徴する品種となった。

ひとことで言うと

タンジェリンの香りで2010年代を象徴した柑橘サティバ。Skunk #1 の血を引き、明るく爽やかなオレンジの香りと、頭が冴える高揚感で知られる。

概要

Tangie のルーツは、1980 年代にカリフォルニアで柑橘系の株を選抜していた Crockett Family Farms にさかのぼるとされる。彼らが自家の California Orange(Cali-O)Skunk #1(別記事「Skunk #1」)系と掛け合わせて生まれたのが Tangie で、オレンジ由来の柑橘テルペンと、Skunk 由来の樹脂の多さ・育てやすさを併せ持つ。

2000 年代後半〜2010 年代前半、Crockett が DNA Genetics(アムステルダムを拠点に活動する種子会社)と組んで Tangie を広く流通させたことで、国際的な種子カタログや品評会で一気に存在感を高めた。以後、数多くの柑橘系・派生品種を生む 「シトラス系の系譜(citrus dynasty)」の中核として語られる。

なお Tangie は、1990 年代の Tangerine Dream 系の柑橘品種を現代向けに作り直した「リバイバル」としても位置づけられることがある。

形態と特徴

  • 系統バランス: サティバ優勢(Cali-O × Skunk #1)
  • 見た目: 明るい緑にオレンジ色の雌しべ、Skunk 由来の樹脂(トライコーム)の被覆
  • 香り: むいたタンジェリン・甘いオレンジ・かすかな花の香りという、一嗅ぎでそれと分かる柑橘香
  • 栽培: Skunk #1 を背景に持ち、収量・樹勢の面で扱いやすいとされる

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: おおむね 19〜22% 程度(栽培者により、より高い値が報告されることもある)
  • CBD: 1% 未満(おおむね 0.5% 前後)

化学型は Type I(THC 優位) に分類される。

主要テルペン

テルペンは、植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Tangie で報告される主なものは次のとおり:

  • リモネン(limonene): **柑橘(オレンジ・タンジェリン)**の主役。Tangie の香りの核
  • ミルセン(myrcene): 土っぽさ・ハーバルな基調
  • β-カリオフィレン(caryophyllene): 黒コショウ様のスパイシー

タンジェリン × オレンジ × 甘み × 花のような香り」という明るい柑橘の印象は、リモネン主体の構成によるものとされる。テルペンと受容体の関係は別記事「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。

効果プロファイル(報告されている傾向)

サティバ優勢の品種として、以下の効果傾向が報告されている:

  • 覚醒・頭の高揚感(明るく活動的と表現される)
  • 多幸感・気分の明るさ
  • 創造性・思考の流動性
  • 社交性

医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:

  • ストレス・気分の落ち込み
  • 疲労感

これらは Δ9-THC の薬理作用と、リモネン主体のテルペン構成 の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない

副作用(報告されているもの)

  • 口渇・眼の乾燥
  • 不安・パラノイア感(覚醒系サティバ全般のリスク、とくに多量摂取時)
  • めまい

派生・関連品種

  • 親系統: California Orange(Cali-O)と Skunk #1。Skunk #1 を介して、現代の多くの品種と系譜的につながる
  • 柑橘・ヘイズ系の仲間として Super Lemon HazeSuper Silver HazeAmnesia Haze と並んで語られる
  • Tangie 自身も、数多くの柑橘系交配品種(いわゆる「Tangie ファミリー」)の親として用いられてきた

文化的意義

  • 2010 年代の「柑橘系(シトラス)の復権」を象徴する品種として広く知られる
  • 育種家 Crockett Family FarmsDNA Genetics の提携は、地域の家系的な選抜品種が国際市場へ広まる典型例として語られる
  • 香りの個性が際立つため、テルペン(とくにリモネン) を語るうえでもしばしば引き合いに出される

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令により規制 されている。Tangie は嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では大麻取締法のもとで所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

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