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品種図鑑 ハイブリッド Type I (THC 優位)

AK-47 — 四大陸のランドレースから生まれた受賞最多級のハイブリッド

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品種データシート

系統
ハイブリッド
化学型
Type I (THC 優位)
THC
17-22%
CBD
<1%
由来
オランダ(Serious Seeds、Simon が育種)
成立年
1992
親系統
コロンビアン (ランドレース) × メキシカン (ランドレース) × タイ (ランドレース) × アフガニ (ランドレース)
主要テルペン
#caryophyllene#myrcene#limonene
風味
スパイシーシトラス甘い土・スカンク
効果傾向
覚醒高揚感リラックス多幸感

AK-47 は、コロンビアン・メキシカン・タイ・アフガニという 4 つの ランドレース(その土地に根づいた在来品種)の遺伝子を掛け合わせ、オランダの種子会社 Serious Seeds の育種家 Simon1992 年に安定化させたサティバ優勢のハイブリッドである。自動小銃を思わせる挑発的な名前に反して、効きは穏やかで「一発で効く(one hit wonder)」と表現されることで知られ、数々の品評会を制した歴史的品種でもある。

ひとことで言うと

4 大陸のランドレースをひとつにまとめた、オランダ発の受賞最多級ハイブリッド。スパイシーで甘いシトラスの香りと、頭が冴えつつ体も落ち着く効きで知られる。

概要

AK-47 は、1990 年代初頭のオランダ(アムステルダム)を中心とする大麻育種シーンから生まれた品種である。育種家 Simon は、何千もの実験株を選抜したのち、コロンビア(中南米)・メキシコ(中南米)・タイ(東南アジア)・アフガニスタン(中央アジア) という、気候も性質も異なる 4 地域のランドレースを組み合わせ、およそ 65:35 でサティバ寄りのバランスを持つ安定したハイブリッドを完成させた。

その名前の由来は、**「一度の吸引で強く効く」**という特徴をライフル(AK-47)になぞらえたものとされる。実際の効きは攻撃的というより、頭の高揚と身体の落ち着きが同居するタイプと報告されている。

この品種が特に知られるのは、品評会での実績である:

  • 1999 年のカンナビス・カップでは、独立した試験で THC 含有率 21.5% を記録し、その年の出品作中で最高値だったと Serious Seeds は記している
  • 通算で 27 の賞(金 8・銀 10・銅 9)を獲得したとされ、**2003 年には High Times 誌の「Strain of the Year(その年の品種)」**に選ばれた

形態と特徴

  • 系統バランス: サティバ優勢のハイブリッド(おおむね 65:35)
  • 開花期: 屋内でおおむね 8〜9 週間(53〜63 日)と、サティバ系としては比較的短め
  • 栽培のしやすさ: 丈夫で扱いやすいとされ、ビギナー向けに紹介されることも多い
  • 香り: スパイシーさと甘いシトラスが同居する、テルペン豊かなプロファイル

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC(精神作用をもたらす主成分): 高〜非常に高い水準。おおむね 17〜22% 程度と報告される(1999 年の出品株では 21.5%)
  • CBD: 1% 未満

化学型は Type I(THC 優位) に分類される。

主要テルペン

テルペンは、植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。AK-47 で報告される主なものは次のとおり:

  • β-カリオフィレン(caryophyllene): 黒コショウのようなスパイシーな香り
  • ミルセン(myrcene): 土っぽさ・ハーバルな基調
  • リモネン(limonene): **柑橘(シトラス)**の爽やかさ

スパイシー × 甘いシトラス × 土・スカンク」という香りの印象は、これらのテルペン構成によるものとされる。テルペンと受容体の関係は別記事「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。

効果プロファイル(報告されている傾向)

サティバ優勢のハイブリッドとして、以下の効果傾向が報告されている:

  • 覚醒・頭の高揚感(クリアで会話が弾むと表現される)
  • 多幸感・気分の明るさ
  • 身体のリラックス(高揚と落ち着きが同居するとされる)
  • 創造性・社交性

医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:

  • ストレス・気分の落ち込み
  • 疲労感

これらは Δ9-THC の薬理作用と、カリオフィレン主体のテルペン構成の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない

副作用(報告されているもの)

  • 口渇・眼の乾燥
  • 不安・パラノイア感(THC 優位品種全般のリスク、とくに多量摂取時)
  • めまい

派生・関連品種

AK-47 は、その安定した性質から 交配の素材としても広く用いられてきたとされる。

文化的意義

  • 挑発的な名前ゆえに、大麻品種の命名やイメージをめぐる議論でしばしば引き合いに出される品種である
  • 品評会で最多級の受賞歴を持つことから、1990〜2000 年代の「ブランド化された品種」の代表例として語られる
  • 4 地域のランドレースを束ねた来歴は、世界各地の在来種がオランダの育種を経て現代品種に統合されていった流れを象徴する

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令により規制 されている。AK-47 は嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では大麻取締法のもとで所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

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