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品種図鑑 サティバ Type I (THC 優位)

Alaskan Thunderfuck — 松とメンソールを帯びたアラスカの伝説サティバ

· 更新

品種データシート

系統
サティバ
化学型
Type I (THC 優位)
THC
17-23%
CBD
<1%
由来
米国アラスカ(マタヌスカ峡谷。1970年代。別名 Matanuska Thunderfuck / ATF)
親系統
North American sativa × Russian ruderalis × Afghani
主要テルペン
#myrcene#pinene#caryophyllene
風味
レモンメンソールディーゼル・土
効果傾向
覚醒高揚感創造性多幸感

Alaskan Thunderfuck(アラスカン・サンダーファック。ATFMatanuska Thunderfuck とも)は、米国アラスカの マタヌスカ峡谷(Matanuska Valley) で育った、サティバ優勢の伝説的な銘柄である。松・レモン・メンソールが混ざる強烈な香りと、電撃的で高揚感のある作用で、オールドスクールの名株として語り継がれてきた。

ひとことで言うと

冷涼なアラスカ生まれ、松とメンソールの香りをまとう伝説のサティバ寄りハイブリッド。鋭く電撃的な高揚感と、松林を思わせる清涼な香りが個性。

概要

Alaskan Thunderfuck は、1970 年代にアラスカのマタヌスカ峡谷で栽培され、当初は 「Trapper Creek Hash Bud」 の異名で知られたとされる。起源は、北米のサティバロシアン・ルデラリスを掛け合わせた系統にあり、1970 年代後半に、これへ Afghani を交配して、より強く安定した(日長に反応して開花する)品種に仕立てられた、と語られる。結果として、おおむね 60% ほどがサティバ寄りのハイブリッドになった。

冷涼で夏の長いアラスカの気候に適応した点も特徴で、極北の環境が生んだ個性として知られる。ルデラリスやアフガニといった系統の背景は、別記事「ランドレースとは何か」も参照。

形態と特徴

  • 系統バランス: サティバ優勢のハイブリッド(おおむね 60:40)
  • 見た目: 樹脂を厚くまとった締まりのあるつぼみに、オレンジの雌しべ
  • 香り: 松 × レモン × メンソール × ディーゼル・土——「冷たい松林を歩くような」と評される清涼感
  • 栽培: 冷涼で日照時間の長い気候に適応。極北由来の耐性を持つとされる

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: おおむね 17〜23% 程度(栽培・個体により幅がある)
  • CBD: 1% 未満

化学型は Type I(THC 優位) に分類される。

主要テルペン

テルペンは、植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。ATF で報告される主なものは次のとおり:

  • ミルセン(myrcene): 土っぽさと、穏やかな身体への作用
  • ピネン(pinene): 松のような清涼感——ATF の“松林”の香りの中心
  • β-カリオフィレン(caryophyllene): 黒コショウ様のスパイシー

これに柑橘のリモネンが加わり、「松 × レモン × メンソール」という清涼で鋭い香りをつくるとされる。テルペンと受容体の関係は別記事「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。

効果プロファイル(報告されている傾向)

サティバ優勢のハイブリッドとして、以下の効果傾向が報告されている:

  • 速く立ち上がる、電撃的な覚醒感・高揚感
  • 多幸感・創造性の高まり
  • 社交的・活動的な気分
  • 日中〜活動的な時間に向くとされる

医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:

  • 気分の落ち込み・ストレス
  • 倦怠感
  • 痛み・食欲の低下

これらは Δ9-THC の薬理作用と、テルペン構成 の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない

副作用(報告されているもの)

  • 口渇・眼の乾燥
  • 不安・パラノイア感(強いサティバで生じやすく、とくに多量摂取時)
  • めまい・落ち着かなさ

派生・関連品種

  • 親系統: 北米サティバ・ロシアン・ルデラリス・Afghani
  • 冷涼地の強いサティバという点では、赤道系ランドレースの Panama RedChocolate Thai とは異なる「北方の」個性として対比される
  • ATF 自身も人気の交配親となり、多数の派生品種を生んでいる

文化的意義

  • 極北のオールドスクールを象徴する品種で、強烈な名前とともに 1970 年代から語り継がれてきた
  • 「冷たい松林」の香りという際立った個性で記憶され、清涼系サティバの代表格に数えられる
  • 別名 Matanuska Thunderfuck、略して ATF と、複数の呼び名で流通してきた

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令(現・大麻草の栽培の規制に関する法律、麻薬及び向精神薬取締法)により規制 されている。Alaskan Thunderfuck は嗜好用・医療用が合法な地域で流通してきた品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

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