HighWide 大麻情報メディア

品種図鑑 サティバ Type I (THC 優位)

Panama Red — 60〜70年代を象徴する赤毛のサティバ・ランドレース

· 更新

品種データシート

系統
サティバ
化学型
Type I (THC 優位)
THC
15-21%
CBD
<0.5%
由来
パナマ(パール諸島など。純血サティバ・ランドレース)
主要テルペン
#caryophyllene#myrcene#pinene
風味
スパイシー木・アーストロピカルフルーツ甘い
効果傾向
覚醒高揚感クリアな頭創造性・社交性

Panama Red(パナマ・レッド。Red Weed とも)は、中米パナマに育まれた 純血サティバ・ランドレース(自然交雑を経て土地に根づいた在来種)である。名前の由来は、成熟すると 赤みを帯びる雌しべ(pistil) の色。1960〜70 年代のカウンターカルチャーを象徴する銘柄として一世を風靡した、歴史的な一株だ。

ひとことで言うと

「赤毛」で知られる、1960〜70年代を象徴する純血サティバ・ランドレース。速く高揚感の強い作用と、スパイシーで木のような香りで、ヒッピー世代に語り継がれてきた古典。

概要

Panama Red は、パナマの温暖で海風の通る環境(パール諸島=Islas de las Perlas などが知られる)で、長い年月をかけて土地に適応した 在来のサティバである。同じく当サイトで扱う Colombian Gold とは、地理的にも近く、もとは共通の野生大麻集団に由来すると広く考えられている(パナマとコロンビアは 1903 年まで一つの国だった)。

1960 年代後半、その 速く鮮烈な作用 で一気に名を広め、Acapulco Gold などと並ぶ「オールドスクールの名品」として、当時の愛好家に強く記憶された。現代の高 THC ハイブリッドとは異なり、純血ランドレースならではの、クリアで多幸感のあるサティバの代表例として語られる。

形態と特徴

  • 系統: 純血サティバ・ランドレース(インディカの交雑なし)
  • 見た目: 成熟時に 雌しべが赤みを帯びる のが最大の特徴で、名前の由来にもなっている
  • 香り: スパイシー × 木・アース × トロピカルフルーツ
  • 栽培: 開花に 11 週以上 を要する遅咲きで、サティバらしく背が高く伸びる。栽培難度はやや高いとされる

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: おおむね 15〜21% 程度(ランドレースゆえ栽培・個体による幅が大きい)
  • CBD: 0.5% 未満

化学型は Type I(THC 優位) に分類される。現代の高 THC 品種と比べると数値は穏やかだが、作用の速さ・高揚感の強さで知られる。

主要テルペン

テルペンは、植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Panama Red で報告される主なものは次のとおり:

  • β-カリオフィレン(caryophyllene): 黒コショウ様のスパイシー
  • ミルセン(myrcene): 土っぽさとトロピカルな含み
  • ピネン(pinene): 松・木のような清涼感

スパイシー × 木 × トロピカル」という香りの印象は、これらのテルペン構成によるものとされる。テルペンと受容体の関係は別記事「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。

効果プロファイル(報告されている傾向)

純血サティバとして、以下の効果傾向が報告されている:

  • 速く立ち上がる覚醒感・高揚感
  • クリアで多幸感のある頭の作用(サイケデリック寄りと語られることもある)
  • 創造性・社交性の高まり
  • 日中・活動的な時間に向くとされる

医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:

  • 気分の落ち込み・ストレス
  • 倦怠感
  • 食欲の低下

これらは Δ9-THC の薬理作用と、テルペン構成 の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない

副作用(報告されているもの)

  • 口渇・眼の乾燥
  • 不安・パラノイア感(強いサティバで生じやすく、とくに多量摂取時)
  • 動悸・落ち着かなさ

派生・関連品種

  • 同系統・同時代: Colombian Gold(共通の野生集団に由来)、Acapulco Gold(オールドスクールの名品)
  • 純血サティバ・ランドレースの系譜では Durban PoisonMaui Wowie などと並んで語られる
  • これらランドレース群は、のちの多くのハイブリッド品種の 遺伝的な源流 となった

文化的意義

  • 1960〜70 年代のカウンターカルチャーを象徴する銘柄の一つで、当時の音楽・文学にもその名が登場するなど、時代の記憶と結びついている
  • 「赤毛」の異名が示すとおり、見た目の分かりやすい個性でも記憶された
  • 現代の高 THC 化が進む以前の、純血ランドレースのサティバ像を今に伝える「生きた資料」として評価される

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令(現・大麻草の栽培の規制に関する法律、麻薬及び向精神薬取締法)により規制 されている。Panama Red は嗜好用・医療用が合法な地域で流通してきた品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

この記事がよかったら

この記事をシェア

Related

この記事を読んだ人はこちらも