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品種図鑑 — ハイブリッド — Type I (THC 優位)

バナナクッシュ(Banana Kush) — バナナの香りがするOG系ハイブリッド

文責 ·

品種データシート

系統
ハイブリッド
化学型
Type I (THC 優位)
THC
18-25%
CBD
<1%
由来
米国(作出者には Cali Connection 説と Crockett Family Farms 説がある)
親系統
Ghost OG × Skunk Haze
主要テルペン
#limonene#myrcene#caryophyllene
風味
バナナトロピカル甘さ土っぽさ
効果傾向
リラックス多幸感おしゃべりになる

バナナクッシュ(Banana Kush)は、Ghost OG と Skunk Haze を掛け合わせたとされるハイブリッドである。名前のとおり、熟れたバナナにたとえられる甘くトロピカルな香りで知られる。

OG クッシュ系の血を引く株に、果物のような香りを持たせた品種で、のちに Strawberry Banana や Banana OG など、名前に「バナナ」がつく品種の親になった。

ひとことで言うと

OG クッシュ系の土台に、バナナの甘い香りをのせた株。Leafly は、その香りと味を「新鮮なバナナひと房」(筆者訳)とたとえている。

系譜

2 つの親

親どんな株か
Ghost OGOGクッシュ の系統(クローン)の一つとされる
Skunk Hazeスカンク #1 と ヘイズ を掛け合わせた系統

Leafly、El Planteo、The Cannigma、種を売る会社のページなど、確認した資料はどれも Ghost OG × Skunk Haze としている。

誰が作ったのか

作出者ははっきりしない。資料によって次のように分かれる。

  • Cali Connection 説: スペイン語圏の大麻メディア El Planteo は、米国の種の会社 Cali Connection の作とし、「OG の血に、よりトロピカルな香りを組み合わせたインディカを作ろうとした」と説明している
  • Crockett Family Farms 説: 品種データベースの SeedFinder は、米国の育種家 Crockett Family Farms の株として登録している。かすかなバナナの香りから「Banana」と呼ばれ、名前をめぐるもめごとのあと「Private Reserve」とも呼ばれるようになった、と育種家側の説明を載せている
  • Leafly の品種ページには、作出者の記載がない

同じ名前の株が複数の育種家から出ていて、どれが「元祖」かは確かめられなかった。

形態と特徴

  • 系統バランス: ハイブリッド。種を売る会社は インディカ寄り(60% 以上) としている
  • 見た目: 明るい緑で、樹脂(トリコーム)が多い花穂(North Atlantic Seed)
  • 香りと味: Leafly は 果樹の実、トロピカル、甘さを挙げる。El Planteo は、乾燥・熟成させるあいだにバナナの香りが強くなると書いている
  • 開花期間: 約 8〜10 週(El Planteo は 8〜9 週、North Atlantic Seed は 56〜70 日)
  • 栽培の注意: カビやうどんこ病に弱いとされる(North Atlantic Seed)

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: おおむね 18〜25%(El Planteo)。Leafly の表示は 21% で、「平均より強め」としている
  • CBD: ほとんど含まれない

化学型は Type I(THC が優位) に分類される。市販品の検査値は、検査機関や測定条件によってばらつきうる。

主要テルペン

テルペンは植物が持つ香りの成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Leafly が挙げる主なものは次のとおり。

  • D-リモネン(limonene): 柑橘の明るさ。いちばん多い
  • ミルセン(myrcene): 土やハーブのような香り
  • β-カリオフィレン(caryophyllene): 胡椒のようなスパイス感

ただし、バナナのような香りがどの成分から来るのかは、これらの資料では説明されていない。品種表示に載る「主要テルペン」は、大幅に要約された情報である(「大麻から227種類のテルペンが検出された」参照)。

効果プロファイル(報告されている傾向)

ユーザーレビューにもとづく傾向として、以下が報告されている。

  • Leafly では「リラックス」「おしゃべりになる」「多幸感」が多く挙がる
  • Leafly は「穏やかな酔い」と説明している
  • 種を売る会社は、はじめは軽く明るい感じで、量が多いと重く眠くなると説明している

これらは Δ9-THC の作用と、テルペンの構成の組み合わせとされる。大規模な臨床試験で確かめられた治療効果はない。

副作用(報告されているもの)

  • 口の渇き
  • 目の渇き
  • 頭痛

派生・関連品種

  • Strawberry Banana、Tropicana Banana: Leafly の品種ページで、バナナクッシュの子として挙がっている
  • Banana OG: The Cannigma によると、バナナクッシュと OGクッシュ を掛け合わせた系統とされる
  • Sensi Sangria: オランダの種の会社 Sensi Seeds が 2026 年のハロウィンに出した新品種。親の一方は名前に「Banana Kush」を含む Banana Kush Cake である(Newsweed、2026 年 10 月 22 日)

文化的意義

  • 「バナナ系」の親として。Strawberry Banana、Tropicana Banana、Banana OG のように、バナナクッシュを親に持つ品種がいくつも生まれている
  • 知名度の高さ。Leafly では 1,295 件の評価が集まり、平均は 5 点満点で 4.3(2026 年 10 月 27 日時点)
  • 中南米でも人気。El Planteo は、アルゼンチンやウルグアイで、トロピカルな味とバランスのよさから人気がある品種だと書いている
  • 名前が「ブランド」になった例。同じ名前の株が複数の育種家から出ていて、元祖がはっきりしないこと自体が、人気の名前が広がっていく大麻の品種文化をよく表している

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令(現・大麻草の栽培の規制に関する法律、麻薬及び向精神薬取締法)により規制 されている。バナナクッシュは嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

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