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品種図鑑 ハイブリッド Type I (THC 優位)

Cherry Pie — GDP × Durban が生んだ甘いチェリー香のハイブリッド

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品種データシート

系統
ハイブリッド
化学型
Type I (THC 優位)
THC
16-24%
CBD
<1%
由来
米国カリフォルニア(Cookie Fam 系、Ken "PieGuy" Dumetz らが育種・2000年代初頭)
親系統
Granddaddy Purple × Durban Poison
主要テルペン
#myrcene#caryophyllene#limonene
風味
チェリー・ベリー甘いバニラスパイシー(コショウ)
効果傾向
リラックス高揚感多幸感創造性

Cherry Pie(チェリー・パイ。Cherry Kush とも呼ばれることがある)は、Granddaddy Purple(GDP)Durban Poison を掛け合わせて生まれた、インディカ寄りのバランス型ハイブリッドである。米カリフォルニアの育種コミュニティ Cookie Fam 系(Ken “PieGuy” Dumetz ら)が 2000 年代初頭に手がけたとされ、焼きたてのチェリーパイを思わせる甘い香りで知られる。

ひとことで言うと

甘いチェリー香で人気のインディカ寄りハイブリッド。GDP 由来の落ち着きと、Durban Poison 由来の頭の高揚が同居する。

概要

Cherry Pie は、Granddaddy Purple(別記事「Granddaddy Purple」)と、純血サティバ・ランドレースの Durban Poison(別記事「Durban Poison」)の交配を起源とする。系統バランスはおおむね インディカ 60 : サティバ 40 とされ、GDP 譲りの structure(房の作り)と落ち着きに、Durban 譲りの軽快な頭の高揚が組み合わさる。

育種は、のちに Girl Scout Cookies 系で知られる Cookie Fam 系の Ken “PieGuy” Dumetz らによるものとされ、2000 年代初頭のカリフォルニアで広まった。Cherry Pie 自身も、その後の多くの「クッキー系・果実系」交配の素材として使われている。

形態と特徴

  • 系統バランス: インディカ寄りのハイブリッド(おおむね 60:40)
  • 見た目: GDP 譲りの密な房に、紫がかる表現が出ることがあり、オレンジの雌しべと樹脂(トライコーム)が映える
  • 香り: チェリー・ベリーの甘さを前面に、バニラコショウ様のスパイスが重なる
  • 栽培: 比較的扱いやすいとされ、開花は中程度

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: おおむね 16〜24% 程度(栽培・個体により幅がある)
  • CBD: 1% 未満

化学型は Type I(THC 優位) に分類される。

主要テルペン

テルペンは、植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Cherry Pie で報告される主なものは次のとおり:

  • ミルセン(myrcene): 土っぽさ・ハーバル・果実感の基調(主要テルペン)
  • β-カリオフィレン(caryophyllene): 黒コショウ様のスパイシー
  • リモネン(limonene): 柑橘の爽やかさ

チェリー・ベリー × 甘み × バニラ × コショウ」という香りの印象は、これらのテルペン構成によるものとされる。テルペンと受容体の関係は別記事「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。

効果プロファイル(報告されている傾向)

インディカ寄りのバランス型として、以下の効果傾向が報告されている:

  • 身体のリラックス(GDP 譲りの落ち着き)
  • 頭の高揚・気分の明るさ(Durban 譲りの軽快さ)
  • 多幸感
  • 創造性・リラックスした集中

医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:

  • ストレス・気分の落ち込み
  • 痛み
  • 食欲の低下

これらは Δ9-THC の薬理作用と、ミルセン主体のテルペン構成 の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない

副作用(報告されているもの)

  • 口渇・眼の乾燥
  • 不安・パラノイア感(とくに多量摂取時)
  • めまい・眠気

派生・関連品種

  • 親系統: Granddaddy PurpleDurban Poison
  • 同じ Cookie Fam 系の流れでは Girl Scout Cookies と関連づけて語られる
  • Cherry Pie 自身も、果実系・デザート系の多くの現代品種(例: 各種「Cherry」「Pie」系)の交配親として用いられている

文化的意義

  • 「デザート系(スイーツのような甘い香り)」品種の代表格の一つとして、2010 年代の品種トレンドを象徴する
  • GDP(インディカ)と Durban Poison(純血サティバ・ランドレース)という 対照的な親の組み合わせは、現代ハイブリッド育種の典型例として語られる

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令により規制 されている。Cherry Pie は嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では大麻取締法のもとで所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

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