品種図鑑 — ハイブリッド — Type I (THC 優位)
Apple Fritter — 焼き菓子の名を持つ「最強品種」
文責 HighWide Yuuki ·
品種図鑑 — ハイブリッド — Type I (THC 優位)
文責 HighWide Yuuki ·
品種データシート
Apple Fritter(アップル・フリッター)は、2013 年にカリフォルニアのワイン産地で生まれた バランス型のハイブリッドである。名前は りんごの揚げ菓子に由来し、香りもそのとおり——甘い生地と青りんごを思わせる。
ところが中身は、その可愛らしい名前とかなり印象が違う。THC が 30% 前後と報告されることがあり、2016 年の「世界最強品種」リストに名を連ねた株でもある。
菓子の名前と高含有量のギャップ。香りで選ばれ、強さで語られるようになった、2010 年代カリフォルニアの一株。
作出したのは、カリフォルニアの Lumpy’s Flowers。共同創業者の Jason Dias が手がけたとされる。舞台はワインの産地として知られる北カリフォルニアで、2013 年に世に出た。
系譜は Sour Apple × Animal Cookies と報告されている。ただしこの品種の場合、注目すべきは交配そのものより 選別の工程のほうだ。伝えられるところでは、Lumpy’s Flowers は数か月をかけて フェノハント——同じ交配から育った個体のなかから、目当ての性質を持つものを選び抜く作業——を行い、締まって樹脂の多いつぼみと、果実の甘さ・りんご・スパイス・焼き菓子が混ざる香りを持つ個体を残したという。
現代の品種づくりが「掛け合わせ」だけでなく 「選ぶ」作業でできていることを示す例である。
もう一方の親 Animal Cookies は Girl Scout Cookies の系譜に連なる株で、そこには OG Kush の血も入っている。つまり Apple Fritter は、Gelato や Biscotti と同じ「クッキー系」の大きな流れのなかにある。
菓子の名前が並ぶこの世代のなかで、Apple Fritter は 香りの方向を果実側に振った一株といえる。
受賞歴は品種データベースや小売の解説に基づくもので、主催者側の一次資料までは確認できていない。
化学型は Type I(THC 優位) に分類される。報告値の上限は、市販品種のなかでもかなり高い部類にあたる。耐性の低い人には作用が強く出やすい。
なお「最強品種リスト」のような順位づけは、測定条件が統一されていない検査結果の比較であることが多い。数値をそのまま品種同士の優劣として読むことはできない。
テルペンは植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Apple Fritter で報告される主なものは次のとおり:
「青りんごと焼き菓子」という第一印象の奥に土っぽさが残るのは、この構成によるものとされる。テルペンと受容体の関係は「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。
バランス型のハイブリッドとして、以下の傾向が報告されている:
医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:
これらは Δ9-THC の薬理作用と、テルペン構成の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない。
日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令(現・大麻草の栽培の規制に関する法律、麻薬及び向精神薬取締法)により規制 されている。Apple Fritter は嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。
出典 — Sources
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