品種図鑑 — ハイブリッド — Type I (THC 優位)
Biscotti — コーヒーと焼き菓子の香りをまとうGelatoの現行世代
文責 HighWide Yuuki ·
品種図鑑 — ハイブリッド — Type I (THC 優位)
文責 HighWide Yuuki ·
品種データシート
Biscotti(ビスコッティ)は、2016 年にカリフォルニアで生まれた、インディカ寄りのハイブリッドである。Gelato #25 と South Florida OG を掛けた系譜を持ち、コーヒーとチョコレート、焼き菓子の生地を思わせる香りで知られる。
本サイトの品種図鑑には 1970〜90 年代の古典が多いが、Biscotti は 2010 年代後半の品種にあたる。いま北米の店頭に並んでいる「Gelato 系」の、現行世代の一つである。
Gelato 系から生まれた、コーヒーと焼き菓子の香りの現代株。古典的なランドレースとは異なり、香りの設計が前面に出た世代の品種。
Biscotti は、カリフォルニアの Connected Cannabis Co. が 2016 年に作出したとされる。同社は自社の商品ページで系譜を **「South Florida OG × Gelato #25」**と明記している。
一方、種子データベースや小売の解説では Cookies Fam Genetics(ラッパーの Berner と栽培家 Jigga による集団)の作としているものも多い。どちらが作出者かは情報源によって割れており、決着していない。カリフォルニアのこの界隈は複数のブランドが近い遺伝子を共有しながら展開してきたため、こうした帰属の揺れは珍しくない。
系譜についても、次の二通りの書き方が流通している。
ただし後者は、冗長な書き方である可能性が高い。そもそも Gelato 自体が Sunset Sherbet × Thin Mint GSC という交配で生まれており、Girl Scout Cookies はすでに Gelato の祖先に含まれている。つまり「GSC も入っている」のは事実だが、それは Gelato を経由した間接的な血筋であって、独立した第三の親とは限らない。
もう一方の親とされる South Florida OG についても、来歴のはっきりした資料は乏しい。カリフォルニアの SFV OG(サンフェルナンド・バレー OG)と混同した記述も見られるが、両者は別のものである。情報源によっては「Sour Florida OG」と表記される場合もあり、この親系統の正体は現時点で確定していない。
品種の記録が非公式な形で積み上がってきた分野であることは、ランドレースの時代から現代の品種まで変わっていない。
化学型は Type I(THC 優位) に分類される。THC が高めの品種で、耐性の低い人には作用が強く出やすい。
テルペンは植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。育種元が挙げている主なものは次のとおり:
情報源によっては リナロール(花・ラベンダー様)を加えるものもある。育種元自身が ロットによってテルペン構成が変わりうると注記している点は、現代の品種を読むうえで重要だ。同じ品種名でも、栽培条件によって香りは一定しない。
テルペンと受容体の関係は「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。
インディカ寄りのハイブリッドとして、以下の傾向が報告されている:
医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:
これらは Δ9-THC の薬理作用と、テルペン構成の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない。
日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令(現・大麻草の栽培の規制に関する法律、麻薬及び向精神薬取締法)により規制 されている。Biscotti は嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。
出典 — Sources
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