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品種図鑑 インディカ Type I (THC 優位)

LA Confidential — 育種元の棚から消えた受賞インディカ

· 更新

品種データシート

系統
インディカ
化学型
Type I (THC 優位)
THC
17-30%
CBD
<1%
由来
オランダ・アムステルダムの DNA Genetics が2000年代初頭に作出(親系統はロサンゼルス由来)
親系統
OG LA Affie × Afghani
主要テルペン
#myrcene#caryophyllene#pinene
風味
甘いスパイススカンク
効果傾向
深いリラックス身体の鎮静多幸感眠気

LA Confidential(エルエー・コンフィデンシャル)は、オランダの育種家集団 DNA Genetics2000 年代初頭に世に出した、インディカ優勢の受賞株である。ロサンゼルス由来の OG LA Affieアフガニを掛けた系譜を持ち、紫がかった濃い緑の締まったつぼみと、松とスパイスの香りで知られる。

もっとも、いま 育種元の DNA Genetics は、この品種を自社の取り扱いに含めていない。同社は「クラシックな LA Confidential は当社のコレクションにはない」と明記している。名を残した株が、作った側の棚から先に消えていったという、少し珍しい来歴を持つ。

ひとことで言うと

2000 年代のインディカ評価を決めた一株。受賞歴を重ねながら、育種元の現行ラインからは外れ、いまは各地の栽培者の手で受け継がれている。

概要

DNA Genetics は、米国カリフォルニアからアムステルダムに拠点を移した育種家によって設立されたブランドである。LA Confidential は、その初期を代表する品種にあたる。

親に据えられた OG LA Affie(LA Affie / LA Affy とも綴られる)は、ロサンゼルス周辺で流通していたアフガン系のインディカを指す呼び名で、正式な品種名というより 地域の系統名に近い。ここに、さらに Afghani を重ねている。つまり アフガン系の遺伝子を二重に濃縮した構成で、その結果としてインディカ的な形質が非常にはっきり出る。

受賞歴は多い。ただし記録の出所は種苗販売元や品種データベースが中心で、主催者側の一次資料までは確認できていない。報告されているものを挙げると次のとおり。

  • 2004 年 ハイタイムズ・カンナビス・カップ インディカ部門 3 位
  • 2005 年 同 インディカ部門 2 位
  • 2005 年 IC420 ブリーダーズカップ インディカ部門 1 位
  • 2006 年 ハイタイムズ「ストレイン・オブ・ザ・イヤー」
  • 2008 年 ハイタイムズ・カンナビス・カップ インディカ部門 1 位

形態と特徴

  • 系統バランス: インディカ優勢。育種元の説明では 95% インディカ / 5% サティバ、他の情報源では 90:10 とされることが多い
  • 草姿: 背が伸びにくく、節間の詰まった密な株
  • 見た目: エメラルドグリーンに紫が差す、樹脂に覆われた締まったつぼみ。紫の発色はこの品種の視覚的な特徴としてよく挙げられる
  • 開花期間: 6〜9 週とされる
  • 香り: 松 × 土 × 甘いスパイスに、スカンク的な含みが混じる。吸ったあとに ハシシのような後味が残ると表現される

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: 情報源では 17〜30% と幅広く報告される。栽培条件・測定方法・個体差の影響が大きく、上限値は市販検査の高い側の数字である点に注意
  • CBD: 1% 未満

化学型は Type I(THC 優位) に分類される。THC が高めの品種であり、耐性の低い人には作用が強く出やすい。

主要テルペン

テルペンは植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。LA Confidential で報告される主なものは次のとおり:

  • ミルセン(myrcene): 土っぽさと、身体に来る重さの背景とされる
  • カリオフィレン(caryophyllene): 胡椒のようなスパイス感
  • ピネン(pinene): 松の清涼感。この品種の香りの第一印象を担う

育種元はこれらに加えて フムレンシメンを挙げており、情報源によっては リモネン(柑橘)を主要成分に数える場合もある。テルペンと受容体の関係は「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。

効果プロファイル(報告されている傾向)

インディカ優勢の品種として、以下の傾向が報告されている:

  • はじめに 軽い多幸感が立ち、そこから 身体の深い弛緩へ移行するという二段構えの表現が多い
  • 鎮静が強く、日中よりも 夜間・就寝前の時間帯に語られる
  • 「動けなくなる」タイプとして紹介されることもある

医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:

  • 痛み
  • 不眠
  • ストレス・不安

これらは Δ9-THC の薬理作用と、テルペン構成の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない

副作用(報告されているもの)

  • 口渇・眼の乾燥
  • 強い眠気・倦怠感
  • めまい
  • 高 THC 品種一般と同様、多量摂取時の不安感

派生・関連品種

  • 親系統: OG LA Affie(ロサンゼルス周辺のアフガン系)と Afghani。系譜としては Hindu Kush から続くアフガン系の流れに属する
  • 同じくアフガン系ランドレースを土台にした Master Kush とは、出自の地域も作出時期も異なるが、濃いインディカ形質という点で比較されることが多い
  • 名称に「LA」を冠する系統は OG Kush をはじめ南カリフォルニア由来のものが多く、LA Confidential もその文脈で語られる

文化的意義

  • 2000 年代半ばのインディカ評価の基準をつくった一株。2004〜2008 年にかけて賞を重ね、「濃いインディカとはどういうものか」を示す参照点になった
  • 名前は 1997 年の同名の映画を連想させるが、品種名の由来を育種元が公式に説明した資料は見当たらない。品種名がしばしば文化的な連想で選ばれることの一例といえる
  • 育種元の現行ラインから外れているという事実は、品種が「ブランドの商品」であると同時に、それを超えて流通し続ける生き物でもあることを示している。栽培者間で受け継がれたクローンや、他社による再現版が流通の主役になっている

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令(現・大麻草の栽培の規制に関する法律、麻薬及び向精神薬取締法)により規制 されている。LA Confidential は嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

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