HighWide 大麻情報メディア

品種図鑑 — インディカ — Type I (THC 優位)

ピンククッシュ(Pink Kush) — バラとバニラが香るカナダの定番クッシュ

文責 ·

品種データシート

系統
インディカ
化学型
Type I (THC 優位)
THC
18-25%
CBD
<1%
由来
カナダ・ブリティッシュコロンビア州で広まった OG クッシュ系とされる(作出者・成立の経緯は不明。アムステルダム発という説もある)
親系統
OG Kush
主要テルペン
#myrcene#limonene#caryophyllene
風味
バラ花バニラ甘さ
効果傾向
リラックス眠気食欲増進

ピンククッシュ(Pink Kush)は、OGクッシュ の流れをくむとされる、インディカ寄りの品種である。ピンク色のめしべと、バラやバニラを思わせる甘い香りで知られ、カナダのブリティッシュコロンビア州を中心に長く親しまれてきた。

一方で、同じ名前でも売り手によって中身がばらつく品種の代表例としても語られる(「大麻の品種名は当てにならない?」参照)。

ひとことで言うと

OG クッシュの血を引くとされる、花の香りが甘いカナダの定番クッシュ。Leafly では「リラックス」「眠気」「食欲増進」がよく挙がる。

系譜

親は OG クッシュ、もう一方は不明

Leafly、オンタリオ州営の大麻販売(OCS)、品種データベースの SeedFinder は、どれも OG クッシュ を親(または近い親戚)としている。ただし、もう一方の親や、誰がいつ作ったのかを示す資料は見つからなかった。

  • OCS は「OG クッシュの子か親戚と広く考えられている」としたうえで、親は不確かだと書いている。また、言い伝えでは アムステルダムで作られ、その後北米に渡った とされると紹介している
  • SeedFinder は、オランダの種の会社 Barney’s Farm が売る版を「OG クッシュの近い親戚」として載せている
  • Weedmaps は、カナダと米国北西部で人気の品種だとしている

別名

Leafly は別名として Pink OG と Sedamen を挙げている。

形態と特徴

  • 系統バランス: インディカ寄り。Leafly は「インディカ優位のハイブリッド」、SeedFinder の Barney’s Farm 版は「インディカ」としている
  • 見た目: 濃い緑の花穂にトリコーム(樹脂の粒)が霜のようにつき、ピンクや紫のめしべが見えることがある(OCS)
  • 草姿: 背が低くがっしりしていて、ふつうは 1 メートルを超えない(OCS)
  • 香りと味: Leafly では バラ、花、甘さ。OCS は甘さ・バニラ・花・柑橘・土っぽさ、Weedmaps はバニラが先に立ち、甘い花の香りや胡椒、クッシュ系らしいガソリンのような香りが続くとしている
  • 開花期間: 資料で差がある。SeedFinder の Barney’s Farm 版は 55〜65 日、Leafly は 10〜11 週 としている

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: Leafly の表示は 19%。Weedmaps は 18〜28% の幅を挙げている
  • CBD: ほとんど含まれない。Weedmaps に載っている製品では 0.2% 台かゼロ
  • CBG: Leafly の表示は 1%

化学型は Type I(THC が優位) に分類される。市販品の検査値は、検査機関や測定条件、そして同じ名前でも中身が違うことによって、大きくばらつきうる。

主要テルペン

テルペンは植物が持つ香りの成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Leafly と OCS はどちらも次の 3 つを挙げている(順番は資料で異なる)。

  • ミルセン(myrcene): 土っぽさや草のような香り
  • D-リモネン(limonene): 柑橘の明るさ
  • β-カリオフィレン(caryophyllene): 胡椒のようなスパイス感

バラの香りを生む成分が何かを調べた資料は見つからなかった。

効果プロファイル(報告されている傾向)

ユーザーレビューにもとづく傾向として、以下が報告されている。

  • Leafly では「リラックス」「眠気」「食欲増進」が多く挙がる
  • Weedmaps では「リラックス」「幸福感」「多幸感」が多く、はじめに気分が上がり、そのあと体が重く落ち着く感じに移るという声がある

これらは Δ9-THC の作用と、テルペンの構成の組み合わせとされる。大規模な臨床試験で確かめられた治療効果はない。また、同じ「ピンククッシュ」でも中身が同じとは限らないため、レビューの傾向はあくまで目安である。

副作用(報告されているもの)

Leafly では、次のものが挙がっている。

  • 口の渇き
  • 目の乾き
  • 不安

派生・関連品種

Leafly は、ピンククッシュの子として Pink Gelato、Pink Acai を挙げている。

同じクッシュ系では、サイトで ヒンドゥークッシュ、ババクッシュ、マスタークッシュ も紹介している。

文化的意義

  • カナダの定番。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の研究者デイビス・アレン氏は、ピンククッシュはブリティッシュコロンビア州で、ピンクのめしべとバラのような香りで知られてきたと話している(Business of Cannabis、2026 年 10 月 27 日)
  • 「同じ名前、違う中身」の例。同じ記事によると、2018 年にカナダで嗜好用大麻が合法化されたあと、少なくとも 5 社がピンククッシュを売り出したが、アレン氏の評価では、どれにも本来の香りはなかった。ジャージー島の育種家スティーブン・タン氏は、いちばん多く売られているピンククッシュが、いまではほとんどの買い手にとっての「本物」になっていると話している
  • 評価の数。Leafly では 839 件の評価が集まり、平均は 5 点満点で 4.4(2026 年 11 月 1 日時点)

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令(現・大麻草の栽培の規制に関する法律、麻薬及び向精神薬取締法)により規制 されている。ピンククッシュは嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

この記事がよかったら

コメント
    0 / 600

    リンクや売買・勧誘とみなされる投稿、他者を傷つける表現はご遠慮ください。投稿は公開されます(不適切なものは削除される場合があります)。

    この記事をシェア

    Related

    この記事を読んだ人はこちらも