品種図鑑 — ハイブリッド — Type I (THC 優位)
Ice Cream Cake — バニラと生クリームの香りをまとう Wedding Cake の子
文責 HighWide Yuuki ·
品種図鑑 — ハイブリッド — Type I (THC 優位)
文責 HighWide Yuuki ·
品種データシート
Ice Cream Cake(アイスクリーム・ケーキ)は、Wedding Cake と Gelato #33 を掛け合わせた、インディカ寄りのハイブリッドである。バニラと生クリームを思わせる香りで、2020 年前後に急速に広まった。
そして系譜をたどると、別記事で扱った Gushers と同じ二つの源流に行き着く。
バニラと生クリームの香りを持つ、Wedding Cake の子。ただし系譜を開くと、Gushers と同じ材料を一世代ずらして組み直した株でもある。現代の人気品種がいかに狭い遺伝的な範囲から出ているかを示す例といえる。
両者を並べると、構造がよく分かる。
| Gushers | Ice Cream Cake | |
|---|---|---|
| 系譜 | Triangle Kush × Gelato #41 | Wedding Cake × Gelato #33 |
| Triangle Kush の入り方 | 直接の親 | Wedding Cake を経由(Wedding Cake = Triangle Kush × Animal Mints) |
| Gelato の系統 | #41 | #33 |
| 作出 | Cookie Fam Genetics | Seed Junky Genetics(JBeezy) |
つまり **どちらも「Triangle Kush 系 × Gelato 系」**という同じ組み合わせで、Triangle Kush が直接入っているか、一世代はさんでいるかの違いである。
Gelato #33 は「Larry Bird」の通称でも知られる表現型で、Gelato の代表的なカットのひとつ。Gelato 自体は Sunset Sherbet × Thin Mint GSC なので、たどれば Girl Scout Cookies に行き着く。
2020 年前後の人気品種は、驚くほど狭い遺伝的な範囲から出ている——この二つを並べると、それが見えてくる。
作出したのは、Seed Junky Genetics の JBeezy。同じ育種家は Wedding Cake も手がけており、Ice Cream Cake は 自分が作った品種を親に使った形になる。
2020 年の生産シーズンに評価を集めた株とされ、初期はカット(挿し木)が限られた範囲にしか出回らず、入手が難しい品種として語られた時期がある。
化学型は Type I(THC 優位) に分類される。これらの数値は市販の検査結果や品種データベースの集計に基づくもので、測定条件は統一されていない。栽培条件やカットによって変わる。
テルペンは植物が持つ香り成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Ice Cream Cake で報告される主なものは次のとおり:
Gushers とテルペンの構成が近いのは、系譜が重なっていることの表れといえる。テルペンと受容体の関係は「テルペンとカンナビノイド受容体活性化(前臨床研究)」も参照。
インディカ寄りの品種として、以下の傾向が報告されている:
医療文脈でユーザーレポートとして言及される症状:
これらは Δ9-THC の薬理作用と、テルペン構成の組み合わせとされる。大規模臨床試験で確立された治療効能はない。
日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令(現・大麻草の栽培の規制に関する法律、麻薬及び向精神薬取締法)により規制 されている。Ice Cream Cake は嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。
出典 — Sources
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