HighWide 大麻情報メディア

品種図鑑 — ハイブリッド — Type I (THC 優位)

ジェラシー(Jealousy) — 2022年の「今年の品種」に選ばれた一株

文責 ·

品種データシート

系統
ハイブリッド
化学型
Type I (THC 優位)
THC
18-28%
CBD
<1%
由来
米国カリフォルニア州ロサンゼルス(Seed Junky Genetics が作出)
親系統
Sherbert Bx1 × Gelato 41
主要テルペン
#caryophyllene#limonene#myrcene
風味
胡椒プラムアンズ土っぽさ
効果傾向
リラックス陽気さおしゃべりになる

ジェラシー(Jealousy)は、Sherbert Bx1 と Gelato 41 を掛け合わせたハイブリッドである。Jsy と略されることもある。

作出は、ロサンゼルスの育種家 Seed Junky Genetics。米国の大麻情報サイト Leafly が選ぶ「今年の品種」に、2022 年に選ばれた。翌 2023 年の「今年の品種」になった パーマネントマーカー は、この株の子にあたる。

ひとことで言うと

2 年続けて「今年の品種」を出した系譜の親。2022 年にジェラシー自身が選ばれ、2023 年にはその子のパーマネントマーカーが選ばれた。香りは、胡椒のようなスパイスに、プラムやアンズのような果物の香りが重なるとされる。

系譜

2 つの親

親どんな株か
Sherbert Bx1サンセットシャーベット を戻し交配(親と掛け合わせ直すこと)で固めた株
Gelato 41ジェラート の中から選ばれた個体の一つ。ジェラートは 2018 年の「今年の品種」

ジェラートは、サンセットシャーベットと Thin Mint GSC の交配である。そのためサンセットシャーベットは、ジェラシーにとって 親であり、祖父母でもある。Leafly はこの点を指摘している。

世に出るまで

Leafly の 2022 年の発表によると、ジェラシーは Cookies と Seed Junky Genetics が共同で手がけるブランド The Minntz から、2019 年に売り出された。そこから人気が伸び続け、Leafly に登録された 6,000 以上の品種の中で上位 100 に入った。

形態と特徴

  • 系統バランス: Leafly はハイブリッドとする。PAX は「インディカ 60%・サティバ 40%」程度としている
  • 香り: Leafly は 胡椒、プラム、アンズを挙げる。レビューでは「土っぽい、ファンキー」と表現されることが多い
  • 開花期間: 約 8〜9 週(Leafly)。PAX は 8〜10 週とする
  • 栽培の難しさ: Leafly は「難しい」とする。背丈は低めから中くらい

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: おおむね 18〜28%
  • CBD: ほとんど含まれない
  • CBG: 1% 前後(Leafly)

化学型は Type I(THC が優位) に分類される。

数値は資料ごとに違う。Leafly は 25% とし、20% 台後半の検査結果も出るとしている。PAX は平均を 約 18% としている。市販品の検査値は、検査機関や測定条件によってばらつきうる。

主要テルペン

テルペンは植物が持つ香りの成分で、品種ごとの香りの個性をつくる。Leafly が挙げる主なものは次のとおり。

  • β-カリオフィレン(caryophyllene): 胡椒のようなスパイス感。いちばん多い
  • D-リモネン(limonene): 柑橘の明るさ
  • ミルセン(myrcene): 土やハーブのような香り

リナロールやフムレンが含まれることもあるとされる。品種表示に載る「主要テルペン」は、大幅に要約された情報である(「大麻から227種類のテルペンが検出された」参照)。

効果プロファイル(報告されている傾向)

ユーザーレビューにもとづく傾向として、以下が報告されている。

  • Leafly では「陽気になる」「リラックス」「おしゃべりになる」が多く挙がる
  • 「頭は落ち着くが、体は元気」という、少し変わった組み合わせの感想が多いとされる

これらは Δ9-THC の作用と、テルペンの構成の組み合わせとされる。大規模な臨床試験で確かめられた治療効果はない。

副作用(報告されているもの)

  • 不安感
  • 頭痛
  • 口の渇き

派生・関連品種

Leafly の 2022 年の発表では、「十数の有名な品種がジェラシーと掛け合わされている」とされている。主なものは次のとおり。

品種組み合わせ
パーマネントマーカー(Biscotti × Sherb Bx)× Jealousy。2023 年の「今年の品種」
Purple Octaneジェラシーの F2 と (Biscotti × Sherbert Bx1) の交配。Seed Junky Genetics の作
Pacmanジェラシー × ビスコッティ
The Gloveゲイリー・ペイトン × ジェラシー

文化的意義

  • 2 年続けての「今年の品種」。2022 年のジェラシー、2023 年のパーマネントマーカーと、同じ系譜から 2 年続けて選ばれた。Leafly の記者デビッド・ダウンズ氏は、ジェラシーの影響が「今も響き続けている」(筆者訳)と書いている
  • 広い流通。Leafly によると、2022 年 12 月の時点で全米の 1,500 以上の店が扱っていた。2024 年 2 月には、Leafly の品種ページで 16 番目に多く見られた品種だった
  • ジェラートの系譜。2018 年の「今年の品種」ジェラートの子が、4 年後に同じ賞を取った。サンフランシスコ湾岸で生まれた Cookies 系の品種が、ロサンゼルスの育種家の手で次の世代につながった例といえる

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令(現・大麻草の栽培の規制に関する法律、麻薬及び向精神薬取締法)により規制 されている。ジェラシーは嗜好用・医療用が合法な地域で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的な解説を目的としている。日本では所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典 — Sources

この記事がよかったら

コメント
    0 / 600

    リンクや売買・勧誘とみなされる投稿、他者を傷つける表現はご遠慮ください。投稿は公開されます(不適切なものは削除される場合があります)。

    この記事をシェア