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米国の大麻情報サイト Leafly が毎年選ぶ「Strain of the Year(今年の品種)」の選考が、大詰めを迎えている。

Leafly は 2026 年 9 月 29 日、毎月の注目品種をまとめた記事の 10 月版を公開した。そのなかで「今年の品種」探しは「最終段階」にあると書き、発表は「近く」としている。

10 月版に選ばれた 10 品種を見ると、ガス(燃料)のような香りと、フルーツの甘い香りを併せ持つ交配が目立つ。過去の受賞品種と並べて、いまの米国の品種の流行を整理する。

ざっくり言うと

  • Leafly の「今年の品種」は、2018 年の Gelato から始まり、Wedding Cake、Runtz と続いてきた。直近の 2025 年は Hash Burger が選ばれた
  • 2026 年 10 月の注目 10 品種には、Blue Lobster や Glitter Bomb など、ここ数年に出てきた新しい交配が並ぶ
  • Leafly は 民間の商業サイトで、選考は編集部の判断による。科学的な評価や品質の保証ではない

「今年の品種」とは

Leafly は、品種のデータベースとユーザーレビューで知られる米国のサイトである。「今年の品種」は、Leafly 自身が「Leafly の最高の栄誉」と呼ぶ賞で、1 年に 1 品種が選ばれる。

その候補選びにつながっているのが、毎月の 注目品種のリストである。Leafly によると、毎月のリストは編集部が次のような情報をもとに選んでいる。

  • 数百件のユーザーレビュー
  • 販売店のスタッフ(バドテンダーと呼ばれる)が勧める品種
  • 品種データベースでの 注目度の動き
  • 手に入りやすさ、品質の安定、季節

リストに 順位はない。

これまでの受賞品種

選考年品種
2018Gelato
2019Wedding Cake
2020Runtz
2021Dosidos(Do-Si-Dos)
2022Jealousy
2023Permanent Marker
2024Super Boof
2025Hash Burger

発表は選考年の翌年になることがある。2025 年の Hash Burger は、2026 年 3 月 4 日に発表された。

2025 年の Hash Burger

  • 系譜: Han Solo Hash Plant × Double Burger
  • 作出: California Seed Bank の Respect と Mrs. Respect
  • Leafly によると、品種ページの閲覧は 月に約 9,000 回、ユーザー評価の平均は 4.7

GreenState によると、このとき Hash Burger と最後まで争ったのは Gush Mints、Dulce de Uva、Sour Diesel、Blue Lobster だった。このうち Blue Lobster は、2026 年 10 月のリストにも入っている。

2026 年 10 月の 10 品種

品種系譜(親)作出・ブランドTHC(Leafly 表示)
Blue Lobster(編集部推し)Apples and Bananas × Eye CandyCipher Genetics(Maine Trees から発売)27%
Glitter BombGrape Gas × OGKB Blueberry HeadbandCompound Genetics(NorCal IC Mag と共同)21%
Black MapleDulce De Uva × SherbangerBloom Seed Co.26%
ZoapRainbow Sherbet × Pink GuavaDEO Farms(カリフォルニア州オークランド)21%
JokerzWhite Runtz × Jet Fuel GelatoCompound Genetics25%
Toad VenomAnimal Face × Sin MintzRonin Seeds24%
Gas FaceFace Mints ×(Biscotti × Sherbert)の戻し交配とみられるSeed Junky Genetics28%
Dante’s InfernoOreoz × Devil DriverClearwater、Tiki Madman26%
SplashTK41(Gushers)× ChauffeurUncle Dad Vibes(カリフォルニア州)28%
Scented MarkerPermanent Marker × Pineapple FruzSeed Junky Genetics25%

THC の値は Leafly が品種ページに載せている代表値で、実際の商品の検査値は商品ごとに異なる。

いくつかの品種について

  • Blue Lobster: 編集部の推し(Editor’s Pick)。Leafly は、繊細な風味が「ガスに埋もれていない」点を評価している。2025 年にも最終候補に残った品種である
  • Glitter Bomb: Leafly によると、米国で大麻の販売を州法で認めている州の多くで売られている(2026 年 9 月時点)。香りは「控えめとは言えない」と書かれている
  • Splash: 親の Chauffeur は、Leafly によると Wedding Cake × Daily Driver。つまり Splash は、過去の受賞品種と人気品種を受け継いだ孫世代の交配である。流通はおもに米国西部とされる
  • Scented Marker: 親の Permanent Marker は 2023 年の受賞品種。消毒液やマーカーのような化学的な香りに、柑橘が重なるとされる
  • Gas Face: Leafly は、Kush Mints の系統から来る「ミントの香り」があるとしている。Leafly は「昼間向きではない」と書いている
  • Jokerz: Lemon Cherry Gelato と掛け合わされ、Candy Packz の親にもなっている

10 品種から見える流れ

「ガス」と「フルーツ」の組み合わせ

Leafly のリストで目立つのは、**燃料のような強い香り(ガス)**と、果物やお菓子のような甘い香りの両方を持つ品種である。Leafly が Blue Lobster を「繊細な風味がガスに埋もれていない」とわざわざ評しているのは、裏を返せば、ガスの強い品種が当たり前になっていることの表れと読める。

「交配の交配」が続く

10 品種の親を見ると、親自体がここ数年の交配品種であることが多い。Splash の親の Chauffeur、Scented Marker の親の Permanent Marker、Jokerz の親の White Runtz などである。

2018 年の Gelato、2019 年の Wedding Cake といった 過去の受賞品種が、次の世代の親や祖父母になっている。品種の価値が「どの株を持っているか」で決まる世界については、「大麻の苗1本に2万ドル」でも扱った。

同じ作出者が複数

Seed Junky Genetics と Compound Genetics は、それぞれ 2 品種ずつ入っている。Seed Junky Genetics は、Wedding Cake や Kush Mints を手がけたとされる作出者でもある。

数字の傾向

  • THC の表示値は 21〜28%
  • Leafly の一覧表の分類では、6 品種がインディカ寄りのハイブリッド、4 品種がハイブリッド(ただし本文では Glitter Bomb と Dante’s Inferno をインディカ寄りと書いており、記事内で分類が一致していない)

注意点

  • Leafly は民間の商業サイトで、販売店の情報も扱っている。リストは編集部が選んだもので、手に入りやすさも選考の材料に入っている。品種の優劣を科学的に比べたものではない
  • THC の値は代表値である。米国の市販品の検査値は、検査機関や測定条件によってばらつくことが知られている。また、THC が高いことは品質が高いことを意味しない
  • 各品種の「リラックス」「多幸感」といった説明は、ユーザーの感想にもとづく傾向であり、医学的な効果を示すものではない
  • 品種の多くは 米国の一部の地域でしか流通していない

読み方

「今年の品種」は、米国の大麻市場で どんな香りや系統が好まれているかを映す、一つの指標として読むことができる。10 月のリストからは、強いガスの香りを土台にしながら、ガスと甘さの両立に関心が向いている様子がうかがえる。

一方で、これは一つの商業サイトの編集部による選考である。受賞が決まれば、その品種の名前を使った商品が増え、流行がさらに強まる面もある。

なお日本では、大麻の所持・使用・栽培・輸出入は 大麻取締法および関連法令により規制されており、2024 年 12 月からは 使用そのものも処罰の対象となっている。本記事は米国の民間サイトの選考を紹介するものであり、使用を推奨するものではない。

出典

出典 — Sources

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